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【XTC Japan優勝企業3選】社会課題をテクノロジーで解決する企業の全貌

3月9日にExtreme Tech Challenge(以XTC)の日本予選が開催されます。

XTC JAPAN運営委員会となり、ガイアックスと株式会社アイティーファームがこのXTC日本予選を開催。その開催に先立ち、本記事では2020年XTC日本予選優勝スタートアップのAxelspace Corporation(アクセルスペース)、INSTALIMB(インスタリム)の事業を開催時に行われたピッチを基に紹介します。

さらには2021年のXTC日本予選で優勝し、グローバル大会「AGTECH」カテゴリ優勝に輝いたWasteless Ltd.(ウェイストレス) の紹介もいたします。最後には、3月9日開催のXTC日本予選の開催のご案内もご用意していますので、興味のある方はぜひ最後まで御覧下さい。

XTCとは

2015年から毎年開催されている起業家とその企業にリソースとネットワーキングを提供し、低コストから追加コストなしでスケールできることを目的に設立されたExtreme Tech College (以降、XTC)は、Young Sohn(ヤン・ソン)とBillTai(ビル・タイ)によって設立されました。

XTCでは国連SDGsなどの人類課題をテクノロジーで劇的に解決するスタートアップを発掘支援する世界最大級のピッチコンテストが行われています。日本予選であるXTC Japanも2020年より毎年開催され、盛り上がりを見せています。

2020年 XTC Japan優勝企業2社

Axelspace Corporation(アクセルスペース)

≫ Axelspace Corporation公式サイト

まずは2020年優勝企業2社を紹介します。

最初に超小型衛星などを活用したソリューションの提案でスペーステクノロジーを牽引する企業「アクセルスペース」です。アクセルスペースは東京の中心・日本橋に本社を置き、約90名の社員で日々宇宙開発の業務を行っています。2008年の創業から2014年の「ほどよし1号機」の打ち上げまで、「マイ衛星」を利用する宇宙ビジネスは理解されない時代が続きました。

しかしアクセルスペースは「宇宙を普通の場所に」をビジョンに掲げ、超小型衛星技術のパイオニアとして、宇宙ビジネスの先頭に立ち続けました。そしてアクセルスペースは2015年自社衛星を用いたデータサービス「AxelGlobe」を開始し、2018年にはGRSU-1Aを打ち上げ、2021年には日本で初めての同型機4機の製造、打ち上げを行い、本格的なサービス展開を行っています。

10年以上宇宙ビジネスをリードしてきた超小型衛星のパイオニアとして、宇宙利用のさらなる発展に向け、リーダーシップを発揮していく企業の一つです。

「まず最初に私たちの技術で解決できる大きな世界的な問題を紹介したいと思います。」

グローバルスケールの課題として代表取締役社長中村氏は赤潮をあげます。赤潮とは微小な藻類が高密度に発生し水面付近が変色する現象です。赤潮はたくさんの海洋生物を殺しています。経済的損失はチリだけでも約10億ドルに上り、深刻な影響を漁業にも与えています。

現在アクセルスペースでは人工衛星から取得する各種環境データ、最先端のAI、及び環境データの将来を予測するためのシミュレーターを組み合わせることで、赤潮発生予測の研究・開発をしています。将来的にはこの研究で得られた知見を活かし、繁殖業者に対する赤潮発生の事前通知サービスなど、赤潮による損害の未然防止・軽減サービスの開発に繋げていくようです。

このような世界的な問題に取り組むためにアクセルスペースは超小型衛星を用いています。中村氏はアクセルスペースが地上でのデータ収集との違いをこう述べます。
「軌道から私たちの惑星をモニタリングすることにより地球上にいただけではわからないたくさんの価値、洞察を得ることが可能です。」

また中村氏は超小型衛星を用いる理由として「しかしデータを実用的なものにするためには頻繁で広範囲にわたるモニタリングが必要です。またそれにかかる費用が高すぎるといけません。」といいます。頻繁で広範囲にわたるモニタリングを低予算で行う点において、超小型衛星は優位性を持っていると言えます。

今後アクセルスペースは「アクセルグローブ」という重さ100キログラムの人工衛星GRUSを50機、2022年までに打ち上げるプロジェクトにより注力していくそうです。50機の衛星が宇宙から地球を撮影し続けることで、世界中どの場所でも毎日画像データを提供できるインフラが整うようです。直近では宇宙フロンティアファンドなどから約25.8億円をシリーズCラウンドの資金調達として獲得し、累計調達額は約76億円となるなど、資本戦略でも好調を見せています。

今後アクセルスペースはインフラとして事業を伸ばし続け、世界的に選ばれる宇宙のAppleのような企業を作りたいと中村氏はいいます。アクセルスペースというプラットフォーム上で様々なアプリが作られ、より宇宙が普通の場所に感じられるようになるかもしれません。アクセルスペースの今後に期待です。

INSTALIMB(インスタリム)



≫ INSTALIMB公式サイト

次に2020年日本XTC優勝企業の2社目、インスタリムを紹介します。インスタリムは義肢装具の制作に最適化された3Dプリンターや独自のアルゴリズムによる形状レコメンド機能などを備えたモデリングソフトを活用して、義肢装具の低コスト・短期間での量産を可能にするソリューションを開発しています。

インスタリムの事業は、現代表取締役社長の徳島氏が青年海外協力隊員時代にフィリピンで出会った、足が腐敗した糖尿病の患者がきっかけとなって始まりました。徳島氏はフィリピンで義足を買いたくても買えない患者を見て、このような人が世界中にたくさんいることに対して当時憤りを感じたそうです。

今まで義足は一人ひとりの体に合わせて医学的に最適な形状を手作りする必要があるため、義肢装具士の医学知識と技術力が必要で、通常の品質のものでも1本あたり30~100万円と高価であり、納期には通常1ヶ月程度を必要としていました。そのため、交通事故などで脚の一部をなくしたにも関わらず義足を購入できない方が、いまだに世界に4000万人以上も存在すると言われています。

そしてこの問題を解決するために、低コストで義足制作を可能にする新しい義足の開発に取り掛かりました。

インスタリムが採用している3Dプリント技術はFDM(熱溶接層)方式です。PLAやABSなど比較的安価な樹脂素材を使い、低コストに造形できる特徴があります。ユーザーによって、仕様が異なる義足は、品質の安定化、標準化が難しいですが、インスタリムはユーザーごとの設計データと3Dプリント時の条件をデータとして蓄積を行い、製造時の品質改良に役立てています。

さらに、AIによって、補正していないスキャンしただけの切断箇所のデータと試着後の修正を反映した最終品のデータの差分をAIに学習させています。最終的には義肢装具士による補正なしで義足が製造できる仕組みを目指しています。

インスタリム代表取締役社長の徳島氏は「弊社の3Dプリント義肢装具製造ソリューションは、世界で唯一、この悲惨な社会問題を解決し得る技術であり、事業であると、私も、インスタリム社員一同も、強い地震と、誇りと、情熱を持っています。」と語ります。

インスタリムは2021年9月にシリーズAラウンドで2.4億円の資金調達をインクルージョン・ジャパン株式会社、Mistletoe Japan合同会社、株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ、三菱UFJキャピタル株式会社、および株式会社ディープコアの計5社を引受先とする第三者割当増資を実施し、完了しました。今後もより注目される企業の一つです。

2021年 XTC Japan優勝企業

Wasteless Ltd.(ウェイストレス)がグローバル大会でカテゴリ優勝

≫ Wasteless Ltd.公式サイト

2021年のグローバル大会では「AGTECH」のカテゴリでウェイストレスが優勝しました。AGTECHは「Agriculture Technology」の略でAIをはじめとした最先端の科学技術を農業に応用させることを示します。AIを使って、ダイナミックプライシングのシステムを開発し、食品スーパーなどに食品の消費期限に基づき値段に最適価格を提案するサービスを運用しています。

ウェイストレスは2017年に設立されました。設立以来、賞味期限の短い食品を、最適な価格帯で値付けすることにより、食品ロスを減らし、利益率をあげるための解決法を提供しています。現在ウェイストレスはニューヨーク、テルアビブ、ロンドン、アムステルダムにオフィスを構え、ヨーロッパと米国で事業を展開しています。ウェイストレスはマドリードの食料品店で、テストを行い、食品ロスを32.8%削減し、収益を6.3%増加させることが出来ました。

創業者兼代表取締役社長のオド・オメル氏は取材で「食料品店から出る食品ロスの87%は賞味期限切れ食品を廃棄することによります。」賞味期限がすぎてもすぐに捨てる必要はないことを啓発し、賞味期限の近い食品を買うように動機付ければ、ヨーロッパで年間8800万トン発生している食品ロスを大幅に削減できると述べています。

ウェイストレスでは各々の商品に独自のIDコードをつけるため、消費期限やバッチID、一のような商品情報を絶えず追跡し、品物ごとに付けられたRFIDと呼ばれる高度で動的なICタグと電子棚札に反映します。価格の計算には動的な価格エンジンによって需要、位置、休日、時間といった43もの要素が考慮されます。消費者は期限が2〜3週間の商品を通常価格で、または1〜3日の商品をより手ごろな価格で購入するかを選ぶことができます。

BCGの調査によると、ダイナミックプライシングによる食糧廃棄削減の分野は世界的に見て約1000億ユーロの可能性をひめているという発表もありました。グローバルスケールの食品ロスという問題を解決するだけでなく、大きなマーケットを扱う可能性も秘めたこのサービスは2018年にオランダのベンチャーキャピタルから約200万ドル(2億2000万円※1ドル110円換算)の資金調達に成功するなど、投資家からの注目も集めています。

2022年 3月9日XTC日本予選が開催されます!

ヤン・ソンとビル・タイによってスタートしたXTC。 本年度の2022年は、日本予選の第3回目の開催となります。日本予選の優勝スタートアップ2社は、2022年6月に米国で開催予定のXTC世界大会に招待される他、海外スタートアップ投資で20年以上の実績を持つベンチャーキャピタル、IT-Farmによるメンターシップのもとで、世界的企業の投資部門や協業責任者に事業をプレゼン出来ます。(応募は2月11日で締め切りました)

XTC2020

オープニングではXTC創業者のヤン・ソンがスピーチを行います。またキーノートスピーカーとしては旅行予約サイトのExpediaのプロダクト責任者などのキャリアを持ち、自身もLateral Inc.創業経営者であるCiprian Morarを迎えます。

その後、スタートアップ10社による各社5分のプレゼンが行われ、同日中にパネルディスカッション、結果発表まで行われます。XTCのファイナリストに選出されると、6月に仮想XTCブートキャンプとグローバルファイナルに招待され、フォード、インテル、シスコ、ARM、サムスンなどで構成される約50以上のXTCパートナーを含むVC及び企業のエグゼクティブエバリュエーターに会うことができます。

また、選出されたファイナリストは、カテゴリファイナルでXTC審査員に売り込み、各カテゴリの受賞者と各特別賞の受賞者を選出。これらのカテゴリの勝者は、最終イベントであるTechCrunchが発表したExtreme Tech Challenge2022グローバルファイナリストに進みます。2022年3月9日、日本で勢いのあるスタートアップが集まり、日本を代表する2社が決められます。ご期待ください!

こちらの様子は、オンライン配信でも無料でご視聴いただけます。

無料チケットはこちらから入手可能ですので、この機会にぜひご視聴ください!

▼ 無料視聴チケットはこちら《 開催日時:2022年3月9日(水)15:00-17:50 》
≫XTC JAPAN 2022 〜テクノロジーでグローバル課題を解決する起業家のコンテスト 日本予選〜  Peatix イベントページ

起業相談はGaiax STARTUP CAFE!

NEXTAパートナー企業の、株式会社ガイアックスは社会課題解決事業をサポートしているスタートアップスタジオです。
ガイアックスの実施しているSTARTUP CAFEでは、「ビジネスアイデアはあるけど次のステップがわからない」、「そもそも自分のアイデアの価値を知りたい」といった相談を無料で受け付けています。
事業相談はもちろん、良い事業案にはバックオフィス支援から出資まで実施しています。
起業を考えている方は年齢に関わらずお気軽にご相談ください!

スタートアップXTC
【XTC Japan優勝企業3選】社会課題をテクノロジーで解決する企業の全貌

3月9日にExtreme Tech Challenge(以XTC)の日本予選が開催されます。

XTC JAPAN運営委員会となり、ガイアックスと株式会社アイティーファームがこのXTC日本予選を開催。その開催に先立ち、本記事では2020年XTC日本予選優勝スタートアップのAxelspace Corporation(アクセルスペース)、INSTALIMB(インスタリム)の事業を開催時に行われたピッチを基に紹介します。

さらには2021年のXTC日本予選で優勝し、グローバル大会「AGTECH」カテゴリ優勝に輝いたWasteless Ltd.(ウェイストレス) の紹介もいたします。最後には、3月9日開催のXTC日本予選の開催のご案内もご用意していますので、興味のある方はぜひ最後まで御覧下さい。

XTCとは

2015年から毎年開催されている起業家とその企業にリソースとネットワーキングを提供し、低コストから追加コストなしでスケールできることを目的に設立されたExtreme Tech College (以降、XTC)は、Young Sohn(ヤン・ソン)とBillTai(ビル・タイ)によって設立されました。

XTCでは国連SDGsなどの人類課題をテクノロジーで劇的に解決するスタートアップを発掘支援する世界最大級のピッチコンテストが行われています。日本予選であるXTC Japanも2020年より毎年開催され、盛り上がりを見せています。

2020年 XTC Japan優勝企業2社

Axelspace Corporation(アクセルスペース)

≫ Axelspace Corporation公式サイト

まずは2020年優勝企業2社を紹介します。

最初に超小型衛星などを活用したソリューションの提案でスペーステクノロジーを牽引する企業「アクセルスペース」です。アクセルスペースは東京の中心・日本橋に本社を置き、約90名の社員で日々宇宙開発の業務を行っています。2008年の創業から2014年の「ほどよし1号機」の打ち上げまで、「マイ衛星」を利用する宇宙ビジネスは理解されない時代が続きました。

しかしアクセルスペースは「宇宙を普通の場所に」をビジョンに掲げ、超小型衛星技術のパイオニアとして、宇宙ビジネスの先頭に立ち続けました。そしてアクセルスペースは2015年自社衛星を用いたデータサービス「AxelGlobe」を開始し、2018年にはGRSU-1Aを打ち上げ、2021年には日本で初めての同型機4機の製造、打ち上げを行い、本格的なサービス展開を行っています。

10年以上宇宙ビジネスをリードしてきた超小型衛星のパイオニアとして、宇宙利用のさらなる発展に向け、リーダーシップを発揮していく企業の一つです。

「まず最初に私たちの技術で解決できる大きな世界的な問題を紹介したいと思います。」

グローバルスケールの課題として代表取締役社長中村氏は赤潮をあげます。赤潮とは微小な藻類が高密度に発生し水面付近が変色する現象です。赤潮はたくさんの海洋生物を殺しています。経済的損失はチリだけでも約10億ドルに上り、深刻な影響を漁業にも与えています。

現在アクセルスペースでは人工衛星から取得する各種環境データ、最先端のAI、及び環境データの将来を予測するためのシミュレーターを組み合わせることで、赤潮発生予測の研究・開発をしています。将来的にはこの研究で得られた知見を活かし、繁殖業者に対する赤潮発生の事前通知サービスなど、赤潮による損害の未然防止・軽減サービスの開発に繋げていくようです。

このような世界的な問題に取り組むためにアクセルスペースは超小型衛星を用いています。中村氏はアクセルスペースが地上でのデータ収集との違いをこう述べます。
「軌道から私たちの惑星をモニタリングすることにより地球上にいただけではわからないたくさんの価値、洞察を得ることが可能です。」

また中村氏は超小型衛星を用いる理由として「しかしデータを実用的なものにするためには頻繁で広範囲にわたるモニタリングが必要です。またそれにかかる費用が高すぎるといけません。」といいます。頻繁で広範囲にわたるモニタリングを低予算で行う点において、超小型衛星は優位性を持っていると言えます。

今後アクセルスペースは「アクセルグローブ」という重さ100キログラムの人工衛星GRUSを50機、2022年までに打ち上げるプロジェクトにより注力していくそうです。50機の衛星が宇宙から地球を撮影し続けることで、世界中どの場所でも毎日画像データを提供できるインフラが整うようです。直近では宇宙フロンティアファンドなどから約25.8億円をシリーズCラウンドの資金調達として獲得し、累計調達額は約76億円となるなど、資本戦略でも好調を見せています。

今後アクセルスペースはインフラとして事業を伸ばし続け、世界的に選ばれる宇宙のAppleのような企業を作りたいと中村氏はいいます。アクセルスペースというプラットフォーム上で様々なアプリが作られ、より宇宙が普通の場所に感じられるようになるかもしれません。アクセルスペースの今後に期待です。

INSTALIMB(インスタリム)



≫ INSTALIMB公式サイト

次に2020年日本XTC優勝企業の2社目、インスタリムを紹介します。インスタリムは義肢装具の制作に最適化された3Dプリンターや独自のアルゴリズムによる形状レコメンド機能などを備えたモデリングソフトを活用して、義肢装具の低コスト・短期間での量産を可能にするソリューションを開発しています。

インスタリムの事業は、現代表取締役社長の徳島氏が青年海外協力隊員時代にフィリピンで出会った、足が腐敗した糖尿病の患者がきっかけとなって始まりました。徳島氏はフィリピンで義足を買いたくても買えない患者を見て、このような人が世界中にたくさんいることに対して当時憤りを感じたそうです。

今まで義足は一人ひとりの体に合わせて医学的に最適な形状を手作りする必要があるため、義肢装具士の医学知識と技術力が必要で、通常の品質のものでも1本あたり30~100万円と高価であり、納期には通常1ヶ月程度を必要としていました。そのため、交通事故などで脚の一部をなくしたにも関わらず義足を購入できない方が、いまだに世界に4000万人以上も存在すると言われています。

そしてこの問題を解決するために、低コストで義足制作を可能にする新しい義足の開発に取り掛かりました。

インスタリムが採用している3Dプリント技術はFDM(熱溶接層)方式です。PLAやABSなど比較的安価な樹脂素材を使い、低コストに造形できる特徴があります。ユーザーによって、仕様が異なる義足は、品質の安定化、標準化が難しいですが、インスタリムはユーザーごとの設計データと3Dプリント時の条件をデータとして蓄積を行い、製造時の品質改良に役立てています。

さらに、AIによって、補正していないスキャンしただけの切断箇所のデータと試着後の修正を反映した最終品のデータの差分をAIに学習させています。最終的には義肢装具士による補正なしで義足が製造できる仕組みを目指しています。

インスタリム代表取締役社長の徳島氏は「弊社の3Dプリント義肢装具製造ソリューションは、世界で唯一、この悲惨な社会問題を解決し得る技術であり、事業であると、私も、インスタリム社員一同も、強い地震と、誇りと、情熱を持っています。」と語ります。

インスタリムは2021年9月にシリーズAラウンドで2.4億円の資金調達をインクルージョン・ジャパン株式会社、Mistletoe Japan合同会社、株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ、三菱UFJキャピタル株式会社、および株式会社ディープコアの計5社を引受先とする第三者割当増資を実施し、完了しました。今後もより注目される企業の一つです。

2021年 XTC Japan優勝企業

Wasteless Ltd.(ウェイストレス)がグローバル大会でカテゴリ優勝

≫ Wasteless Ltd.公式サイト

2021年のグローバル大会では「AGTECH」のカテゴリでウェイストレスが優勝しました。AGTECHは「Agriculture Technology」の略でAIをはじめとした最先端の科学技術を農業に応用させることを示します。AIを使って、ダイナミックプライシングのシステムを開発し、食品スーパーなどに食品の消費期限に基づき値段に最適価格を提案するサービスを運用しています。

ウェイストレスは2017年に設立されました。設立以来、賞味期限の短い食品を、最適な価格帯で値付けすることにより、食品ロスを減らし、利益率をあげるための解決法を提供しています。現在ウェイストレスはニューヨーク、テルアビブ、ロンドン、アムステルダムにオフィスを構え、ヨーロッパと米国で事業を展開しています。ウェイストレスはマドリードの食料品店で、テストを行い、食品ロスを32.8%削減し、収益を6.3%増加させることが出来ました。

創業者兼代表取締役社長のオド・オメル氏は取材で「食料品店から出る食品ロスの87%は賞味期限切れ食品を廃棄することによります。」賞味期限がすぎてもすぐに捨てる必要はないことを啓発し、賞味期限の近い食品を買うように動機付ければ、ヨーロッパで年間8800万トン発生している食品ロスを大幅に削減できると述べています。

ウェイストレスでは各々の商品に独自のIDコードをつけるため、消費期限やバッチID、一のような商品情報を絶えず追跡し、品物ごとに付けられたRFIDと呼ばれる高度で動的なICタグと電子棚札に反映します。価格の計算には動的な価格エンジンによって需要、位置、休日、時間といった43もの要素が考慮されます。消費者は期限が2〜3週間の商品を通常価格で、または1〜3日の商品をより手ごろな価格で購入するかを選ぶことができます。

BCGの調査によると、ダイナミックプライシングによる食糧廃棄削減の分野は世界的に見て約1000億ユーロの可能性をひめているという発表もありました。グローバルスケールの食品ロスという問題を解決するだけでなく、大きなマーケットを扱う可能性も秘めたこのサービスは2018年にオランダのベンチャーキャピタルから約200万ドル(2億2000万円※1ドル110円換算)の資金調達に成功するなど、投資家からの注目も集めています。

2022年 3月9日XTC日本予選が開催されます!

ヤン・ソンとビル・タイによってスタートしたXTC。 本年度の2022年は、日本予選の第3回目の開催となります。日本予選の優勝スタートアップ2社は、2022年6月に米国で開催予定のXTC世界大会に招待される他、海外スタートアップ投資で20年以上の実績を持つベンチャーキャピタル、IT-Farmによるメンターシップのもとで、世界的企業の投資部門や協業責任者に事業をプレゼン出来ます。(応募は2月11日で締め切りました)

XTC2020

オープニングではXTC創業者のヤン・ソンがスピーチを行います。またキーノートスピーカーとしては旅行予約サイトのExpediaのプロダクト責任者などのキャリアを持ち、自身もLateral Inc.創業経営者であるCiprian Morarを迎えます。

その後、スタートアップ10社による各社5分のプレゼンが行われ、同日中にパネルディスカッション、結果発表まで行われます。XTCのファイナリストに選出されると、6月に仮想XTCブートキャンプとグローバルファイナルに招待され、フォード、インテル、シスコ、ARM、サムスンなどで構成される約50以上のXTCパートナーを含むVC及び企業のエグゼクティブエバリュエーターに会うことができます。

また、選出されたファイナリストは、カテゴリファイナルでXTC審査員に売り込み、各カテゴリの受賞者と各特別賞の受賞者を選出。これらのカテゴリの勝者は、最終イベントであるTechCrunchが発表したExtreme Tech Challenge2022グローバルファイナリストに進みます。2022年3月9日、日本で勢いのあるスタートアップが集まり、日本を代表する2社が決められます。ご期待ください!

こちらの様子は、オンライン配信でも無料でご視聴いただけます。

無料チケットはこちらから入手可能ですので、この機会にぜひご視聴ください!

▼ 無料視聴チケットはこちら《 開催日時:2022年3月9日(水)15:00-17:50 》
≫XTC JAPAN 2022 〜テクノロジーでグローバル課題を解決する起業家のコンテスト 日本予選〜  Peatix イベントページ

起業相談はGaiax STARTUP CAFE!

NEXTAパートナー企業の、株式会社ガイアックスは社会課題解決事業をサポートしているスタートアップスタジオです。
ガイアックスの実施しているSTARTUP CAFEでは、「ビジネスアイデアはあるけど次のステップがわからない」、「そもそも自分のアイデアの価値を知りたい」といった相談を無料で受け付けています。
事業相談はもちろん、良い事業案にはバックオフィス支援から出資まで実施しています。
起業を考えている方は年齢に関わらずお気軽にご相談ください!

スタートアップXTC
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