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【XTC JAPAN 2026 特別賞】3週間で100倍強力な抗体を発見!「クレイジーな独自データ」でAI創薬を支配するMOLCURE

株式会社MOLCURE

2026年3月3日に開催された、グローバル課題を技術で解決する世界最大規模のスタートアップ・コンテストの日本大会「XTC JAPAN 2026」。
極めてハイレベルなピッチが繰り広げられる中、AIやデータサイエンス領域で最も優れた企業に贈られる「特別賞(Applied Intelligence Award)」を受賞し、日本代表として米国シリコンバレーでの世界大会へ進出を決めたのが、株式会社MOLCUREです。
独自に構築した「抗体言語モデル」とデータベースを駆使し、製薬企業の創薬プロセスを劇的に加速させる同社。彼らがなぜ、Boehringer Ingelheim(世界最大級の非上場製薬企業)や小野薬品工業など、世界中のグローバルファーマから選ばれ続けているのか。その圧倒的な強みと戦略を、熱気あふれるピッチとQ&Aから紐解きます。

3週間で「100倍強力な新薬候補」を発見するAI

株式会社MOLCURE

スライド解説:MOLCURE社のAIが、世界的な製薬会社との共同プロジェクトで「いかに優れた薬の候補を、圧倒的な速さで見つけ出したか」を示しています。人間の限界を超えた「100倍の強度」と「超短期間の納品」を両立していることをアピールしています。

「AIを活用することで、従来の創薬手法と比較して『100倍強力な新薬候補』をわずか3週間で発見することに成功しました」
CEO/CSOの玉木聡志氏のプレゼンテーションは、圧倒的な実績の提示から始まりました。
従来の抗体医薬品の開発は、マウスに免疫を打つなどの動物実験を繰り返す手法が主流であり、膨大な時間とコストがかかっていました。MOLCUREは、独自のAIと次世代シーケンサー、そして自社のウェットラボでの実験データを融合させることで、このプロセスを一変させました。
特筆すべきは、同社がピコモーラー(pM:10のマイナス12乗モル)という極めて高い親和性(結合力)を持つAI設計抗体のエビデンスを公開している、世界で唯一のAI抗体創薬企業であるという点です。この「圧倒的な実績」こそが、数あるAI創薬スタートアップの中で同社がグローバルパートナーから選ばれている最大の理由です。

勝敗を分けるのはAIアルゴリズムではなく「マニアックなデータ」

ピッチ後のQ&Aでは、審査員から「大手テクノロジー企業による基礎的なAIの進化が目覚ましい中、それが御社にどう影響するのか?」という鋭い質問が飛びました。これに対する玉木氏の回答に、MOLCUREの真髄が隠されていました。
「最終的に勝つための鍵は『データ』だと考えています。うちの強みは、普通のバイオ研究者が取らないような『マニアックなデータ』を自社で丁寧に取得している点です」

株式会社MOLCURE

スライド解説:なぜMOLCURE社のAIがこれほど賢いのか、その秘密である「データの集め方」をユーモラスに解説。きれいなデータだけでなく、泥臭く、かつ極端な実験データ(=クレイジーなデータ)を大量に学習させているからこそ、実戦で役立つ「最強の薬」を設計できるのだ、という技術的なこだわりを伝えています。

世の中の最新のアルゴリズムを常にキャッチアップしつつも、AIに学習させるための「誰も持っていない独自のデータ」を創り出すことにこそ彼らの強みがあります。例えば、分子ライブラリをあえて「煮沸」や「酸処理」といった極端な条件にさらして得られる「クレイジーなデータ」を自社のウェットラボで取得しているのです。
「AI(アルゴリズム)の進化はある程度世の中に任せて美味しい部分をもらいつつ、我々は競合が気づく前に独自データを集めまくって、そのデータを融合することで市場をドミネート(支配)して戦っていきます」
さらに、製薬会社とのプロジェクトを通じて得られた学習済みパラメータなどを別のプロジェクトで再利用できる契約を結んでおり、「ビジネス(プロジェクト)をやればやるほどAIが賢くなっていく」という強力な好循環を構築していることも明かされました。

株式会社MOLCURE

審査員講評:破壊的進化の中で勝ち残る戦略を評価

AI創薬という競争の激しい市場において、的確な戦略を持つMOLCUREに対し、審査員を務めた西尾信彦氏は次のように講評しました。

西尾 信彦
西尾信彦
立命館大学 情報理工学部教授

「AI分野が全面的に破壊的な進化を遂げる中、その技術にしっかりとキャッチアップしていける企業を選ばなければいけないという思いで選出しました。薬や抗体を作るだけでなく、データでのビジネスもしっかりと展開していただきたい。世界大会でグローバルネットワークを構築していただくことをXTCとしても支援したいと考えています」

日本発のテクノロジーで世界の業界をリードする

株式会社MOLCURE
表彰式で特別賞のパネルを受け取った玉木氏は、今後の展望について力強く語りました。

「まさか受賞できるとは思っておらず、大変光栄です。AI創薬は、言葉だけを聞くと非常に進んでいるように見えますが、実はまだまだ課題の多い業界でもあります。その中で私たちは、日本発のテクノロジーとして、今後の業界をリードしていくような確かな技術を作っていきたいと考えています。今回のこの賞をさらなるブースト(推進力)として、我々の技術を世界へ広めていきたいと思います。どうもありがとうございました」
高分子(抗体やペプチド)という難易度が高く競合が少ない領域で、独自データという強力な武器を片手に世界と戦うMOLCURE。2026年11月に米国シリコンバレーで開催されるXTC世界大会での彼らのさらなる飛躍に、大きな期待が寄せられます。

インスタリム株式会社 CEO 徳島泰 氏

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